【千と千尋の神隠し】これを読めば100倍面白い!【徹底解剖】その1

千と千尋の神隠しは、主人公の女の子”千尋”とその両親が謎の世界に迷い込み、そこで起きる様々なことや出会いを通じて、主人公”千尋”の成長を描いた物語である。

ジブリ作品の中でも広く愛されており宮崎駿監督作品のなかで最も評価の高い「千と千尋の神隠し」。これだけ世の中で高い評価を得ている作品であるにもかかわらず、その内容は謎が多く、ストーリーの細かな部分まで拾いきれてない人も多いのではないだろうか。実は、この作品には隠ものすご~~~~~~く奥が深い。

謎の土地(神の世界)へ迷い込む千尋とその両親

冒頭の場面で主人公の荻野千尋とその両親が引っ越しの為にセダンのアウディで新しい土地へとやってきたのだが、道を間違え山道に迷い込んでしまう。

道中には大きな幹の真ん中から折れて朽ちかけている一本杉とその幹に立てかけられて放置されている鳥居がある。その杉の下には小さな祠(神様を祭る家のようなもの)が乱雑に放置されている。

この鳥居はおそらくだが、昔は道を跨ぐようにして建てられていたものだと思われる。なのでこの先は、神の領域、すなわち聖域ですよというのを暗に示している。

不思議な世界へ迷い込むタイミング

千尋とその両親が不思議な世界へと迷い込んだのはどのタイミングかというと、モルタル製の赤いトンネルを抜けたところ…ではない。実は、道中の鳥居を超えたあたりから、不思議な世界へと迷い込んでいるのである。

その理由として、下のシーンを比較してもらいたい。冒頭では赤いモルタル製のトンネルとなっているが、終盤、千尋たちが帰ってきた時には白い石レンガの建物になっている。なので序盤でこのトンネルにたどり着いた時には、既に化かされている状態であるといえる。

千尋のお母さんが冷たい理由

何か嫌な予感がして「私行かない!」とごねる千尋をよそめにガンガントンネルを進んでいく両親。この時これを見たほとんどの視聴者が違和感を感じたことだと思う。その違和感の正体はお父さんとは割とイチャイチャしているのだが”千尋に対してだけ冷たい”ことである。実はそれには悲しい過去と深い理由があるのだが、とても長くなるので別編で解説したい。

その先の世界

トンネルを抜けると、歓楽街のような廃墟へとたどり着く。これは、バブル崩壊前に日本各地で作られたテーマパークの一つであり、バブル崩壊後に利用されなくなったテーマパークが廃墟と化したものであるとされている。

元来、神の宿る聖域である場所に無理やり作られたこのテーマパークの廃墟が、このあと作品の舞台となる神の世界の入り口となってしまうのである。

両親が店に入り込んで、置いてあった料理を食べ始め、嫌な予感のした千尋は、辺りを散策する。階段をあがると、そこには豪華絢爛な建物”油屋”がそびえたっている。

目の前には”太鼓橋”があり、千尋が太鼓橋を渡ろうとすると、白い服を着た少年”ハク”が現れる。千尋を見たハクが焦った様子で「戻れ!ここに来てはいけない!」と言ったとたん、後ろの橋の影が急激に伸び始める。そこから本格的に不思議な世界へと巻き込まれていくことになる。このシーンから、”太鼓橋”から先が神たちの住まう世界なのだとわかる。

急激に日が落ち、辺りが暗くなると、地面から得体の知れない黒い化け物が出てくる。千尋が焦って両親の元へ向かい、「お父さん、お母さん!」と言って逃げ帰ろうとするが、神のお供え物を勝手に食べたバツとして両親が豚の姿になっている。

このシーンは絶望的な状況でありながらとても美しい風景が描かれており、宮崎駿監督の状況説明の上手さが感じられる。

船から降りてくる神々

これまた豪華絢爛な船から神々が降りてくるのだが、この時の千尋は”ただのお化け”としか認識していない。そもそも、日本でいう”神”というのは姿がないものが多い。そのため、船に乗っている神々は”お面”を付けており、それが浮いて見える状態となっている。

ところが、それが千尋がいる岸の上におりてくると、神の姿が実体として見えるようになる。要するに”本来見えてはいけないもの”が見えるようになってしまったということになる。

よって、この岸壁の辺りが神様の世界と人間がいる現実世界の、ちょうど狭間ということになる。

まとめ その1

ここまでの話は、どちらかと言うと”ホラー”の要素が多く盛り込まれており、ここから先に進むと”ファンタジー”の世界へと変化していく。

ここまではまだまだ超序盤であるが、ホラーとファンタジーの境目でキリがよいので続きをその2に書くことにする。

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